「転職率と年齢」
若者の転職率の高さが問題になっています。年齢別に見ても、20歳前後の離職率は群を抜いています。「離職率」と「年齢」の相関を考察しています。
近年、若者の転職率が上昇していることが社会問題になりつつあります。2002年の政府の調査では男性の平均転職率は4.4%でした。それに対して2003年の調査ではありますが、就業3年目の若手社員の離職率は35%にもなっているのです。
年齢別に見ても、18〜25歳の離職率の高さは一際目立ちます。なぜ、若者の転職率は異常に高いのでしょうか。その背景には幾つかの理由があるようです。
まず、就職はしたものの、「こんなはずではなかった」と考える若者が多くなっているという点があります。現在、新卒の雇用は低水準ではあるものの安定しており、学生たちはやりがいのある仕事、あるいは高収入を目指して就職します。採用する会社も「わが社の良い点」を前面に出しますから、期待するのも当然でしょう。しかし、当たり前ですが自分の思い描いていた「理想」と入社してからの「現実」は違うものです。
一昔前なら終身雇用制度の中で、「仕事は楽しむものじゃない」と納得して働き続けたことでしょう。しかし、今はその枠組みも崩れつつあります。「どうせ後で辞めるなら若いうちに…」と考えるのでしょう。さらに良くも悪くも何かにつけ「自分らしさ」を求める世代ですから、「やりたくない仕事を我慢してまでやることはない」と考える人もいます。
さらに、ネット社会で育った世代ですから当然転職サイトなどを知っています。「これだけ転職サイトに仕事があるのだから、辞めても何とかなるだろう」と考えて、あっさり仕事を辞めてしまう人もいます。
もちろん、若くして転職する人の中にもキャリアアップを目的として離職する人もいます。とりわけIT関連企業の若者社員などは、ヘッドハンティングされたり、自分でベンチャーを立ち上げる人もいます。
公の機関の「離職率」にはこうした人たち全てが含まれていますので、一概にネガティブな話ではないのですが、転職は「癖になる」とも言われています。「満足のいく仕事」につける人はほんの一握りに過ぎないからです。
それで、安易に転職を考えるのではなく、将来像をきちんと描いてから行動するようにしたいものです。